映画 『search サーチ』 感想

物語のすべてがパソコンの画面上で起こる、というこの映画。

気になって映画館へ行きました。

 

一言で言うと、父親が行方不明になった娘を捜索するお話。

その捜索方法というのが、なんとも現代的!

 

娘のSNSのアカウントにログインし、

交友関係を調べたり、

娘が動画投稿サイトにアップしていた映像に

映っていた場所を探してみたり。。。

 

PCの画面上で全てが進行するという演出が斬新だとか、

その発想がすごいとか言われていて気になっていた映画でしたが、

実際、映画を見てみると、

そこにあまり違和感を感じず、意識せずに見れました。

 

考えてみれば、

何かを調べたいとき、大体はまずネットで検索するし、 

家族や友人との会話、仕事の会議など

人とのコミュニケーションもチャットやテレビ電話など

画面上で済まされるのが珍しくありません。

 

そして、 今の社会を象徴しているような、考えさせられる映画でした。

 

人の名前で検索すれば、個人情報や顔まで

分かってしまうことって怖いなあとか、

 

SNSで繋がっているたくさんの友達の中に

本当の友達は何人いるんだろうとか、

 

誰かが好き勝手にSNSへ投稿する言葉に

踊らされたり、事実が曲げられたり、傷つけられたりとか

 

 

確かに、この映画は、演出方法や、テーマも面白いです。

しかし、一番すごいと思ったのは、

ストーリーがよく組み立てられていているところ。

 

推理をして、ついに犯人が分かって解決だ!と

真相に迫ったと思ったのに、

やっぱり違って、また別の可能性を探る。

 

もう話のオチは分かったと思ったら

実は、別のオチが用意されている、

という手法ってありますよね。

どんでん返し的な。騙されてたぜ、みたいな。

 

Aとうオチかと思ったらBだった、

みたいな話はよくあるんですが、

 

この映画がすごいのは、

Aかと思ったらBで、

Bかと思ったらCで、

Cかと思ったら、、

のように何回か騙されてしまうのです。

 

本を読んだり、映画を見たりするとき、

とても騙されたい欲求に駆られるときってありませんか?

 

そういうときには、ぜひおすすめの映画です。