発覚のエピソード

2020年の今頃、私の隣にいるムチムチボディの彼女は、

この世に1mmも存在していなかった。

 

彼女の存在が、疑われたのは2020年3月上旬ごろだったろうか。

 

 

 

生理がこなかったのだ。

もう1週間ほど遅れている。

 

生理周期がそんなにきっちりしているわけでない私は、

まぁそのうち来るでしょと思っていた。

 

子どもがいる友達が、こんなことを言っていた。

「妊娠した時はすぐに分かったよ。胸が張ったりして・・・

いつもと違う感じだったもん」

 

そう、私は妊娠していないよ。きっと。

だっていつもと全然体調変わらないんだから。

 

だけど、5日くらい生理遅れることはよくあるけど

1週間くらい遅れることは、あまりないしな。

まさかね。

まさかね。

 

なんだか不安になってきて、旦那に言ってみた。

私「妊娠してたら、どうしよう・・・」

旦那「どうせ、くるでしょ!」

私(怒!!!!!)

 

自分でも妊娠してないと思っていたけど

旦那に言われるとなんかむかつく。

あんた、心当たりあるだろうが!!!

 

世の中の男性の皆様、

奥さんや彼女が妊娠したかもと不安になっているとき

「どうせ生理くるでしょ」と言ってはいけませんよ。絶対。

 

私たちは、結婚していたし、経済的に苦しいわけじゃないし

妊娠したら困るってわけじゃなかった。

だけど、いざ妊娠したかもと思うとすごく怖かった。

めちゃくちゃ子供が欲しくて計画的に妊活してたわけじゃなくて

まぁ、できてもいいかな~自然に任せよ~くらいの気持ちだったから。

心の準備ができていなかった。

 

翌日、もやもやした気持ちでいることに

居ても立っても居られず、薬局へ行った。

「妊娠検査薬」というものを初めて買った。

よくドラマとかで、どきどきしながら女性が買ってるあれ。

今まで薬局のどこに置いてあるのかも気にしたことがなかった。

手に取ってレジへ持っていくとき、緊張した。

もう31歳なのに。

ドラマ「14歳の母」のあの子はどれだけ緊張したことだろう。

志田未来ちゃんがあれだけ大きくなれば、そりゃ私だってそんな歳になりますよね。

 

妊娠していないことを確かめてほっとするために買ったんだけど、

結果、妊娠してた。

いま隣にいるムチムチの彼女には、とてもとても失礼で、

こんなことを書くのは申し訳ない。

だけど、動揺した。まじか。。今!?

 

世の中ではコロナウイルスが流行り始めていて、

私、まだ31歳の健康体だし大丈夫でしょーなんて余裕ぶっこいていたけど

「妊婦」になった瞬間、とてもコロナが恐ろしいものに思えた。

 

その夜、旦那も妊娠検査薬を買ってきた。

すでに私が検査しているとも知らず・・

私が生理来ないと騒ぐので、買ってきてやったぜ的な感じで渡されたけど

私、もう自分で買っちゃったんだよね。そして妊娠してたわ。

そのときの旦那の反応は、もう忘れたけど

先日同様、そんなにいいものではなかったことは覚えている。

たぶん、「え?(びっくり!)」みたいな感じだった気がする。

 

嬉しいとか喜びというよりも、

どうしよーーーー!!!って感じ。

二人にとって初めての子供。

どうしよう、どうしようと騒いだ。

人生初妊娠に落ち着いていられずに、ずっと心がそわそわしていた。

心を落ち着かせるために検査したつもりが、逆効果となった。

 

そして、過去に一度受けた健康診断の婦人科検診で

完全に婦人科トラウマを抱えていた私は、まじで産婦人科へ行きたくなかった。

だってあの股が開く椅子に乗せられて、なんか痛いし動いたら怒られるし(涙)

 

産婦人科へは行きたくなかったけど、

妊娠検査薬で陽性が出たからにはもう避けられない。

妊娠発覚時の反応はいまいちな夫だが、基本は優しい人なので

産婦人科に一緒についていくからと言ってくれて

近所で口コミのいい産婦人科を探してくれて、予約してくれた。

男性が予約の電話をしたので、かなり不審に思われたらしい。

 

産婦人科へ行ったら、妊娠が正式に分かった。

 

子供が生まれるのだという実感は、すぐには湧かなかった。

親になるということもよく分からなかった。

だけど、産むんだと思った。

 

この1年の一番の変化は、彼女がここに存在しているということ。

そして、とてもかわいいと思えるということ。

 

発覚時は「え!?」って感じだったし、妊娠中は色々あってかなり辛かったけど

今はとにかく「生まれてきてくれてありがとう!」という気持ちです。

 

お題「#この1年の変化」